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Dr.関塾 宇都宮雀の宮校

人の輪がつなぐ“地域循環型”の塾へ

 のどかな郊外の街に看板を掲げ、1年を経たDr.関塾宇都宮雀の宮校。
開校から半年で、平成28年度春期生徒募集キャンペーンで全国2位に輝くなど、順調なスタートを切った。
明るく快活な礒部塾頭を中心に、教室長や講師とともにつくる理想の教室づくりとは?
Dr.関塾 宇都宮雀の宮校

運命の出会いとともに
 20代後半で住宅会社から独立後、長年にわたり建設・不動産業を営んできた礒部塾頭。自身について「自己完結型の人間。仕事は、自分一人で納得いくまでやりたいタイプです」と話す。そんな塾頭が塾経営を始めた理由は、「新しいことにチャレンジしたい。そして、人の輪の中で、人が成長する姿を見ていたい」と考えたからだという。
人に任せるのが苦手な塾頭が「この人なら」と教室運営を一任するのが、早川教室長だ。塾頭にとって、教室長との出会いはまさに“運命”。一方の教室長は「講師や生徒をはじめ、塾頭には人を引き寄せる何かがあります。信頼して任せてもらえるからこそ、チャレンジができる」と語る。運命の出会いとともに、塾頭と教室長の挑戦が始まった。

講師こそ一番の自慢
 「どの講師も良いお兄さん、お姉さんとして、生徒の気持ちをキャッチすることに長けています。講師がうちの自慢。これは胸を張って言えます」と誇らしげに語る。近隣に大学がないため、学生講師を集めるのは容易ではない。塾頭も教室長も、講師をそろえるべく知り合いのもとへと奔走した。
 「学習塾での講師経験がない大学生でも、豊富な経験を積んだ教室長の指導のもと、驚くほど成長しました。安易な指導では生徒や保護者にすぐ見抜かれてしまう。開校からわずか一年半で、保護者から成績がアップした、学習習慣が身についたなどお褒めの言葉を多数いただいたことは、講師自身の責任感と志の高さだと思います」と塾頭。
 講師の指導を担う教室長が「キーとなる1、2人が育つと、今度は彼らを中心に講師同士が自然と高めあって育ってくれるもの」と話すように、今では講師たちが率先して意見共有のための講師会を開催するほどだ。最初に講師と時間をかけて向き合い関係を築いたからこそ、日々の授業に対する指導も行き届いている。
 Dr.関塾は生徒指導に対して担任制としているため、講師は生徒から信頼されなければならない。生徒の個性、性格を深く理解したうえで指導しなければ、信頼される講師にはなれない。学生講師のほとんどは地元に住んでおり、生徒たちの先輩にあたるため、生徒や保護者の安心感も上がる。さらに校門前配布でも、母校に行かせることで学校側からの信頼を得ることができる。
 地元の学生講師は、急な交替にも対応してもらいやすいなどのメリットがあるだけでなく、教室の基盤にもなり得ると考えている。「のんびりとした田舎町の強みを生かし、コンパクトで良質なネットワークを広げることで、“地域循環型の塾をつくる”。これが理想です。生徒が成長して講師として帰ってきてくれたり、生徒の兄弟が入塾したり。近隣の他塾も『共に地域を活性しよう』という共通の思いを持っています」と塾頭。理想を持って前進できるのは、教室長がきちんと塾頭の思いを消化し、現実的に考え、試行錯誤してくれるからだと言う。
「二人で車の両輪だと思っています。あきらめたらそこで終わり。成功するまで続ける。これが私のポリシーです」。

ポスティングと口コミで得た初めての手応え
 一方、生徒募集については、口コミによる入塾希望者が着実に増えている。ポイントとなったのは、近隣の家庭へのポスティング。配布の際には「近所の学習塾です。よろしくお願いします」と声をかけている。お年寄りから「この近辺は子どもがいないから、あっちの方がいい」などとアドバイスをいただくことも。「単なる生徒集めの売込みと思われていない、丁寧な対応に感謝」と教室長。チラシの折り方一つにも気配りが行き届いている。「仕事の善し悪しを決めるのは、やはり気持ち。目には見えないかもしれませんが、一生懸命配られたチラシからはその熱意が伝わるのではないでしょうか」と塾頭。
 もちろん、チラシも教室の質が伴わなければ効力は発揮しない。ちょうど開校から半年ほどたった春期生徒募集の時期に、このポスティングと口コミが相乗効果を見せた。チラシをきっかけに、友人などを通して評判を聞いて来校するケースが増加。「やっていけるかもしれない」と手応えを感じた。教室長や講師の努力によって、体験授業後の入塾率は8割近くに上り、本部が実施していた平成28年度春期生徒募集キャンペーンでは全国2位になった。

生徒の居場所をつくりたい
 現在の課題は、指導力の充実化。「講師の人数確保が難しいなかで、われわれ講師陣の個々の指導力強化と平準化は必須。質の高い安定した授業を提供できるノウハウやシステムの構築が必要だと考えています」と教室長は話す。
生徒の多くは親の意志で入塾するが、少しずつでも成績が上がる喜びが自信に変わり、表情に変化をもたらす。日々のあいさつや声かけを重ね、生徒の話にじっと耳を傾けているからこそ気づける変化だ。子どもたちの居場所になるような塾をつくること。それが塾頭、教室長共通の目標でもある。


時代の変化に対応できる柔軟な若者に

礒部 塾頭
Profile
 1957年、栃木県生まれ。中央大学卒業後、プレハブ住宅メーカーに就職。退職後、会社設立(建築不動産業)、行政書士・建築設計事務所を経てDr.関塾開校。

早川 教室長
Profile
 1958年、神奈川県生まれ。横浜国立大学卒業後、大手製造メーカーに就職。退職後、予備校・進学塾の講師を経験。地元の大手進学塾の専任講師を経て開校時より現職。

Message

  塾頭業務のかたわら、代々受け継いできた土地で米や野菜を育てています。「食べたいもの、良いものを必要なだけ作る」をモットーに、今年は完全無農薬に挑戦。低農薬で育てるより出来は悪いですが、無精者なのでちょうどいいかな(笑)。教室長や講師のみんなにもおすそ分けして、喜んでもらっています。私たちの親の時代は、白米のごはんを腹一杯食べることが夢でした。親戚の年配者たちは、メタボ体型の私に今でももっと食べろと言います。食糧不足の時代、飽食の時代を過ぎたら、どんな時代が来るのでしょう。どんな時代が来ても、柔軟に対応できる若者がこの塾から育ってくれたらと思います。

塾頭のこだわり 講師あってこその個別指導塾
 
 講師は現在15名。今年高校を卒業し、講師として指導してくれている元塾生もいる。「会社と同様、人間関係が大切」という教室長のもと、講師同士の交流も盛ん。